読み本
2009年 06月 17日
一青 窈 江戸ポルカ ~熊野本宮大社旧社地大斎原LIVE~
(懐かしい。2006年熊野大社で尺八吹いたな。あの辺ホントいいとこだったです。)
何気ない田舎の昔話の羅列とか思っていると、連合赤軍の生き残りが出て行きたりする作品「闇」、なにか心に沁みるものが残る作品「花に舞う」「変化草」とか、緻密に計算されている。
その前は京極夏彦の「邪魅の雫」。まぁ読み応えがある。新書版で800ページ。
「昭和二十八年夏。江戸川、大磯と相次いで毒殺事件が発生する。そして──平塚。被害者の女性は偽名で生活し、身許不明。彼女に付き纏っていた不審な男、死体の第一発見者、香具師の破落戸(ごろつき)、殺意に憑かれた男。夫々の物語が渦巻くなか、増えていく毒殺死体。連続事件としての捜査は混乱を極め、ついにあの男が登場する! 」
中善寺、榎木津の常連は、終盤まで出てこない。「連続殺人」に関わるバラバラな人達のそれぞれの描写が延々と続く。中で、「731部隊」との怪しげな関わりも暗示され、「帝銀事件」などのまだ暗い時代を引きづったなかで、必死に読むがなかなか進まない。1ヶ月くらいかかった。
まあ、古本買って、1ヶ月楽しませてもらえれば、安いもんだ。購入は南海中百舌鳥駅にある「天牛」。土塔庵に行く時に通るので、ついつい何冊か買ってしまう。「天牛」なんと懐かしの古本屋。高校が大国町にあったので(府立今宮高校)難波に出ては、「天牛本店」「天牛新一郎店」で、本を買い、読んだら、売っての想い出がある。