大阪の尺八吹きです。尺八にとどまらず自作のオーディオや想いを!骨髄異型性症候群と多系統萎縮症という難病をわずらて闘病生活に入っています。


by takudoo1021
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桃園会『a tide of classics ~三好十郎・浮標~』

 昨日夜、桃園会『a tide of classics ~三好十郎・浮標~』の芝居を見に行った。難波にある精華小劇場。出かける前にネットで三好十郎の原台本があって読み出すと止まらなくなり、待ち合わせ少し遅れた。
 舞台は簡単なもので、これは例えばいにしえの「民芸」や「文学座」などがすると凄い装置になるんだろうなとかおもった。案内を見ると唯一知り合いは小母さん役だ。上演時間3時間30分という事でほとんど押す事もなく始まった。。
 この8月にぴったりの作品。重い結核の妻美緒と必死に看護する夫五郎。戦争という暗き時代に必死に生きようとする姿が2人を巡る登場人物に囲まれ際だっていく。そして洋画家なるが故に当時の状況と生活のためにその苦悩は深い。そして死に逝く妻に語る。
 
  「五郎 (我れに返つて)……要するにな、俺の言ひたいのは、万葉人達の生活がこんなにすばらしかつたのは、生きる事を積極的に直接的に愛してゐたからだよ。自分の肉体が、うれしくつてうれしくつて仕方が無かつたのだ。逆に言ふと、来世だとか死んだ後の神様だとか、そんなものを信じてゐなかつたからこそ、奴さん達は今現に生きてゐる此の世を大事に大事に、それこそ自分達に与へられた唯一無二の絶対なものとして生き抜いた。死んだらそれつきりだと思ふからこそ此の世は楽しく、悲しく、せつない位のもつたい無い場所なんだよ。」(三好十郎・浮標)

 終演は10時を少し過ぎていた。しかし悲劇ではあるが心に何か暖かいものが残った作品であった。このような作品が若い?小さな劇団で取り上げられる事の意味も大きいんではないだろうか。まして昨日は65年目の8月6日であったし。国連事務総長など参加での記念式典ではあったが、やはり「戦争」というものが我ら民衆に如何なるものをもたらすのかを考えていく暑い夏なんだと。

 終了後は、梅田でタイ料理で飲みながら婚約した「娘」の小さな祝いを3人で行った。
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by takudoo1021 | 2010-08-07 17:46 | 日々のこと