大阪の尺八吹きです。尺八にとどまらず自作のオーディオや想いを!骨髄異型性症候群と多系統萎縮症という難病をわずらて闘病生活に入っています。


by takudoo1021
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

キャタピラー見ました。

 暑いときはクラーの効いた涼しい所へと十三の第七芸術劇場へ久しぶりに映画などを見に行った。
1本目は「祝の島」。山口県上関町祝島。1982年、瀬戸内海に浮かぶこの島の対岸3.5kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」 という祝島の人々は、以来28年間反対を続けている。 その島に住む人たちのドキュメント。美し景観と、海、島の自然と共に生活する人たちの姿が描かれていた。改めて原発はいらない!と共感した。

 そして2本目は表題の若松孝二監督による話題作。お客さんも倍増。上映が終わるとクーラーのせいもあってか、心に冷え冷えとした物が覆ってしまった。
b0189977_19171871.jpg

ラストのシーンも含めて山上たつひこの「光る風」のキャラのパクリじゃないんだろうか。そしてドキュメンタ的には戦争なり、村の当時の様子も描かれるが、基本的に久蔵、シゲ子夫婦の密室生活になる。若松監督達の昔すきだった「密室」。それが軍神なるもんの正体を暴く手法になってるんだろうけど。
 「負傷することなく帰還すればいいんか」ともなってしまう。シゲ子以外との人間関係をもっと描く事により、もっと「戦争」に本質に迫る事が出来たんではないか。映画的仕組みか久蔵は「動けぬ聞こえぬ話せぬ」設定で彼の内面の苦悩は、頭の中を駆け巡るのは、戦地での残虐な殺戮と現地の女への強姦シーンが映像で繰り返し出される。やはり久蔵の一言が欲しかった。

 そして、終戦を迎えるところではやたら本筋とは関係ない原爆が強調され最後は元ちとせの「死んだ女の子」が坂本龍一のアレンジで流れる。まったくこの映画と関係ないような調子で。
確かに「死んだ女の子」は トルコの社会派詩人ナジム・ヒクメットの詩に外山雄三が曲を付け高石友也が歌って僕なんかはそれを聞いてきたし、そういう意味では若い有名な歌手の方が歌い継がれる事は凄い事だと思います。この曲は別バーッジョンとして、「原爆を許すまじ」を作曲された木下航二さんによる曲もあってそれは歌声運動のなかで歌われていました。何が言いたいかというとこの曲は静かにしんみりと聞きたいんです。元ちとせさんのもアカペラで歌われている方が良かったと。

 若松映画ではミュージシャンもこっておられます。「天使の恍惚」では山下洋輔トリオ、「腹貸し女」ではデビュー前のジャックスなど(今BGMにこのサントラ版アルバムを聴いている)そういうこともあろうかと思いますが。前評判からすると、それと8月に見る映画としてなんか物足りなさで、心が冷えてゆくのを禁じ得ませんでした。それが若松監督のねらい?いま流れているのはジャックスの「裏切りの季節」だ
[PR]
by takudoo1021 | 2010-08-24 20:01 | 日々のこと