フォノイコライザー
2011年 05月 30日
前回はFIDELIXの「ちょっと工夫したRIAA回路」によるフォノイコを紹介致しましたが、すごっく良いんだけど、少し押しが強すぎるようで特にdenonの定番カートリッジDL-103の使用にあたって強く感じた。そこで合研LABというガレージメーカーの「GK02D」という2万円いかないフォノイコを購入し、附属のスイッチング電源アダプターをアナログ電源に変更。電解コン、入力・出力コンデンサーを交換し、音的にはかなり良くなりました。正直「これで行こうか」と思った。しかし海外のラジオ放送が紛れ込んでくる。その為に電源回路・配線を改良したりしたが、どうしても解決できない。それとSN比がもう一息ほしい。特にMCカートリッジ使用にあたって思った。ほんと音的にはいいと思いますし、簡単な回路でともかく安い良い物です。
そうなるとネットでもなかなかという評判の「K&R」の基板キットかということで注文。届いて組み立て、ICは最初から附属のNE5532は使用せず「LME49720NA」にし広帯域を狙う。あと基板上の電解コンは気休めで手持ちの東信工業のJovial UTSを使用。前の自作の基板よりも大きいので、現使用中の自作プリのケースの中に入れるのは厳しく、以前使っていたケースに入れる。
落ち着いた広帯域の分解能のいい音が流れてきた。
元々自作ICプリアンプに供給していた別電源が±12Vだからそこからケーブルで引っ張った。
MC昇圧トランスをDENONのAU-340にしているので、49720とあいまって非常に広帯域でおとなしい(スナホ)な音だ。もちっとツヤが欲しくなる。それとDL-103の迫ってくるような音場感が。
ココは昇圧トランスをピアレスの4722に変えるべき
か。いや別の手を使おう。
ICを国産のJRC(新日本無線)のMUSES 02(バイ
ポーラ入力)に変えた。するとツヤと音場感が増し、
力強さもUPしたようだ。
書けばこれだけだけど、ハンダ作業・結線変更・
試聴、、、、、、、結構な時間を必要とする。
SN比もいい。ともかく、フォノイコライザーアンプはこ
れだ。
ジョン・リー・フッカーの「live at cafe au-go-go」を
まさにライブ会場にいるかのように聞くことが出来た。
オール自作アンプのメインシステムが心地よい空間を
もたらしてくれる。