暑いときにはロックとジャズを
2011年 06月 28日
ムーディー・ブルースの「To Our Children's Children's Children」
このアルバムは1969年11月イギリスで発売されたもの。
R&Bからはじまりプログレッシブ・ロックの先駆けとなったバンドで
す。彼らにとっては4thアルバム。
メロトロンの響きや映画のサントラ的な展開が面白い。
ムーディー・ブルースの作品の中では最高だと思う。
カートリッジはそう定番のDENONのDL-103だ。
実はこいつとの格闘が我がアナログ再生の歴史といえる。
40年を遡るが、イコライザーアンプの選択(改造・自作)
そして昇圧トランスの選択。シェル・リード線は。と。
ネットを見ると「高域が薄い」「FM放送の特徴もない音」
少なくとも卓道が持った感じは、凄く臨場感があり演奏者の熱意が伝わってくるという者だった。
高域の弱さには、シェルリード線に銀単線を使い自作する。
シェルはとっかえひっかえ10種類ぐらい試したが、FRのRS-121。これが一番だった。ただテクニクスSLー1200ではアームの水平が取れないので、セラミックと黒檀のスペーサーを挟んでいる。これが良いのかも知れない。
昇圧トランスはAU-320からはじまりいろんなインプットトランスやDENONの物など使ってきたが、最終的には写真の「Peerless 4722」をアルミの立派なケースに入れたものにした。 トランスはむき出しの方が見場が良いが、なにせ一般の半値で買った物で経年のサビも多くBOXの中に入れた。最後までAU-340(改)とどちらにしようかと悩んだ。
広帯域の340か押し出す4722かと。
フォノイコライザーは前にも書いたK$Rのキットの基板を使った物。
これで今までの蓄積を踏まえた我が好みの音で気持ちよいリスニングが出来る。
でもう一枚聞いてみよう。
エリック・ドルフィーの「OUT THERE」
パーソネルは、エリック・ドルフィー(as,bcl,fl)
ロン・カーター(cello)
ジョージ・デュヴィヴィエ(b)
ロイ・ヘインズ(ds) 1960年録音。Prestigeレーベル
ピアノレスでチェロを加えたカルテットという変則的な編成でドルフィーのプレイそのものは、「ヨーロッパのエリック・ドルフィー」の方が面白いが、このアルバムではロン・カターのチェロとの掛け合いが面白いし、チェロソロにベースを刻むろい・ヘインズのプレイも聞き所である。
こうして聞いているとDLー103の素晴らしさが、ほんと演奏者の魂をダイレクトに送り届けてくれる。