大阪の尺八吹きです。尺八にとどまらず自作のオーディオや想いを!骨髄異型性症候群と多系統萎縮症という難病をわずらて闘病生活に入っています。


by takudoo1021
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酒井竹保の音空を!

 我が尺八の師 酒井竹保は明暗の虚無僧が吹き伝えた「明暗真法流古典本曲」を勝浦正山→初代酒井竹保(竹翁)の系譜で受け継ぎ、また神如道系の明暗尺八本曲も積極的に取り入れ、吹奏に工夫をこらし、独自の明暗尺八の時空を生み出されていました。b0189977_422665.jpg
 卓道は1971年より、全くの素人から尺八の手ほどきをうけました。師は
 竹保流2代目宗家であり、諸井誠氏作曲の「竹籟五章」と古典本曲「真
 虚鈴」をCBSソニーからだされ脚光を浴びておられました。
  お家にうかがって、そのレコードを聴かせていただきほんとインパクト
 を受けました。
  今から思うに、竹保師の尺八の世界は、楽式・拍子の無定型、小節・旋
律の即興性そして日本的微妙な表現、まさに普化禅の精神を音韻で表現する明暗古典本曲の世界。「虚吹」を極められ、音の消えゆくかの静寂に、常世を垣間見せ、また「ムラ息」により吹き出される音は、時としてる現世の情念かとも思わせる。まさに色即是空 空即是色の世界と。

 1992年竹保師没後、年月の流れの中で、私たちの尺八を育んで下さった師の尺八の時空が薄れていく事を感じるようになりました。
 「酒井竹保の尺八の世界を受け継ぎ拡げていくのは、直門であった我々しかないのでは」の思いにかられ、明暗尺八道友会の内山公保、賀茂静保、福本卓道3人は、明暗古典本曲研究会「徒然草」として、師より習い受けた事を譜面化し、「酒井竹保の世界」を形として残す作業に取り組ンできました。

 「ああだこうだと」尺八片手に時間をかけ、やっと一区切りがついて、『明暗古典本曲集・「心音」』という譜面集にまとめる作業が大詰めを迎えています。今日も雨の中、住道に出かけて、楽譜の整理の作業をしてまいりました。来年早々には出版したいと思っております。
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by takudoo1021 | 2011-10-16 04:50 | 古典本曲集「心音」