Technics SL-1200MK4改造
2012年 05月 17日
しかし充分馴染んだSL-1200MK4への未練と(78回転がありSPも再生可能)611のSN向上という課題もあり、ついにSL-1200MK4の弱点というかトーンアームの交換に踏み切った。まあ大変な作業になりました。そしてなんとかグレースのG-545を取り付けることに成功。アームの全長や実効長のかげんでこれはクリアーしていたんで。そしてターンテーブルをがちっと押さえるいわゆるパンツもはずした。左の姿から下のように。
ちょっとわかりにくいですが、申し訳ない。音はよりアナログ的な拡がりと柔らかさをもたらしてくれる。実効長が僅かのび、アーム取り付けには5mm厚のアクリルを使った。見場もなんか良い感じ。いろんなカートリッジで聞きまくったが、結果は満足を得ることに。マイクロのMR-611はお休みに。
ということで今回のカートリッジは
非常にレアなCECのMC-20S
元々は丸針で針圧は2.25g
それでも良い感じだが、
他のカートリッジに埋もれるし
子音が刺さる。 それで
贅沢にもJIICOのSAS針に交換した。
ヘッドシェルもオヤイデのHS-CF
カーボンファイバー素材の立派なものを
使用する。これで解像度の高い奇麗な
音を拡がり感をもって奏でてくれる。
今日かけたのはコルトレーンの「クル・セ・ママ」 A面は彼らの祖先の地アフリカに繋がるリズムの中ジュノ・ルイスの詩が歌われる中、アフロ・アメリカンとしての後に叫ばれる「ブラック イズ ビューティフル」「ブラック・パワー」の原点を感じさせられる。
B面はマッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズがコルトレーンの許を去る直前の録音とみられ、緊張感あふれる演奏が聴かれる。コルトレーンとエルヴィンのデュオの「ヴィジル」は最高だ。「至上の愛」や「クレッシェンド」のような完成した「コルトレーンの世界を」打ち破るパワーを秘めている。