大阪の尺八吹きです。尺八にとどまらず自作のオーディオや想いを!骨髄異型性症候群と多系統萎縮症という難病をわずらて闘病生活に入っています。


by takudoo1021
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カテゴリ:尺八( 39 )

真虚鈴その弐

 明暗真法流の「真虚鈴」は実は1997年にわがCD「SHAKUHACHI」(Traurige Tropen in Germany)に収録したことがあるんです。標準管の1尺8寸管で。
 まずそれを一部ですが試聴下さい。

  開宗根元三虚霊明暗的伝秘曲 真虚鈴  ←ココをクリック

 本曲というのは、自分自身本人の曲という意味もあって、一般的にはフレーズのつなぎやアドリブの挿入が多いんだけど、この「虚鈴」は完成されていると言うか、アドリブの入いる余地がなく、極めて集中させられていく曲なんです。8寸管で、甲音(高い音)が多いことにも寄るんでしょうが。「根元」の曲ということが身にしみます。

 今回のチャレンジはこの「虚鈴」を長管2尺8寸管(筒音F♯)で吹きこなすことです。長管になると音は低くなります。全て閉じた音がD→F♯ということで4度低くなります。当然音色も変わりますし、吹いていても感じは全く変わります。
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            上が1尺8寸管、下が2尺8寸管です。

 9月27日に京都の明暗寺で「第28回虚無僧追善供養尺八献奏大会」で吹奏させて頂くつもりです。
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by takudoo1021 | 2009-07-05 14:03 | 尺八

真虚鈴その壱

 この尺八本曲は、正式には「開宗根元三虚霊明暗的伝秘曲 真虚鈴」となる。開宗根元とは虚無僧尺八は「普化宗」であり、その元になるという意味です。普化宗は経文をもたない故に三虚霊と言う「真虚鈴」「真霧海箎」「真虚空」の三曲が根本にあるのです。
 鎌倉時代末期から室町にかけ半僧半俗で放浪する「暮露」や後の「薦憎」が尺八を吹き声明や、念仏唄、早歌、猿楽、田楽の伴奏に関わったり、門前にて尺八を吹いて物を乞うなど後の虚無僧の原型が出来つつあった。貴族や僧侶の中にも尺八を愛好する物が出てくる。有名な一休禅師もその一人である。

 室町後期から戦国の世となって武家の浪人も、また薦憎となるものが多くなった。大森宗勲(1570~1625)は織田信長の仕えたが、信長没後一節切の専念し「短笛秘伝譜」「尺八手員目録」を著す。この時フホウエの文字譜が使われた。(現代ではロツレチ譜。卓道はいまだフホウエ譜)

 江戸時代になると、いつか「三虚霊」が現れた(これは宗勲あたりの作曲ではないかと言われる)江戸幕府は、次第に浪人の取り締まりを厳しくしたので、浪人等は生活を脅かされるので、相計って生活保護の為一種の宗団を作り普化宗と名付けたが、真の僧侶てはないから、経典には通ぜず一節切により生活を維持し行脚する事にしたが、当時、一節切は普及しすぎているので、尺八と改称し、雅楽尺八に似せて管の長さを一尺八寸に改め護身用として根株の付いたものを使った。

 宗団の本山として明暗寺を人手したが、新寺の建立は許されなかったので、覚心(法燈国師)が宋から帰国(1257年)後に開山した臨済宗の興国寺の未寺に席を置いた。その為に臨済宗(覚心)との繋がりと自分たちの拠り所の普化とのつじつま合わせのために、この頃「虚鐸伝記国字解」(1795)が作製されたらしい。

「虚鐸伝記国字解」伝説では

 鎌倉時代初期信州の僧覚心が、宋に留学中、同窓の学友張参が珍しい尺八曲をつたえていたので、その曲を学んで帰朝したのが普化尺八の伝来である。
 この張参の教えた曲は、張参16代の祖河南の張伯が唐の高憎の普化禅師が、常に鐸(本当は鈴)を振って市中を説教し「明頭来明頭打、暗頭来暗頭打、四方八曲来旋風打、虚空来連架打」の禅句を称えた。
 張伯これを慕って入門を乞うたが計されず、禅師の去った後も、虚空から鐸の音が、びびいて来るのを尺八を以て「虚鈴]を作曲したが、これが張参につたわったと言う。

 覚心(興国寺の開祖法燈国師)と尺八の関連を示す資料はない。普化禅師の系統も怪しげなものである。
いずれにせよ、当時の尺八吹き(虚無僧)達の拠り所は「竹の音」であり「普化禅師」の生き様であった。

 長くなったが、この「真虚鈴」は虚無僧尺八、普化尺八、明暗古典本曲と言われる中で、根元的な曲であることは確実である。(古さではなく)

 同名異曲では琴古流の真虚霊、明暗対山流の「虚霊」「虚鈴」道曲にも「真虚霊」がある。
 
 しかし卓道が今回取り組むのは、明暗真法流(旧明暗・フホウエ譜)の「開宗根元三虚霊明暗的伝秘曲 真虚鈴」である。
              (つづく)
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by takudoo1021 | 2009-07-04 19:31 | 尺八

8月にダンスと和太鼓

 8月8日(土)に箕面観光ホテルプールサイドで「マダム冬子&住田千鶴子・夜のプロムナードショー」のお手伝いをさせて頂くことになった。ショーの中での、ダンサー住田千鶴子さんのソロの部分で、和太鼓と共に尺八で音を作ることに。で、和太鼓の南昌哉君の稽古場まで、住田さんと共におじゃましました。池田市だけど、もう能勢ではという北の方でした。

 一度、即興でやってみて、まだ太鼓との絡みは不十分だけど、南君の太鼓はしっかりとしていたと思います。

 南君と話していると、僕が篠笛のワークッショップをしている、太鼓サークル「蛍」とも交流があるとのこと。彼自身は地域で太鼓集団『疾風(かぜ)』を子供達から大人までという感じでやられている。ソロ活動では 8月30日(日)にひらかれる第八回東京国際和太鼓コンテスト 大太鼓の部 の本選に出場決定という打ち手である。

8月8日(土)午後7時~ディナー 8時~ショータイム
箕面観光ホテルプールサイド(温泉入浴可)
マダム冬子(Vo)+中川由美子(pf)+REIKO(Vc)+松本慎吾(パーカッション)
住田千鶴子(dannce)+福本卓道(尺八)+南昌哉(和太鼓)

¥8000円 問い合わせ 090-4495-6269(住田)
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by takudoo1021 | 2009-06-22 19:05 | 尺八

松巖軒鈴慕

 「鈴慕」とは元々普化禅師(千二百有余年前の昔、唐の禅僧、鐸(鈴の類)を振り「明頭来也明頭打、明頭来也明頭打、四方八面来也旋風打、虚空来也連架打」と言う「四打の偈」を唱え行化していたので有名であった。)の鈴の音を慕うという意味である。○○鈴慕という名の曲は本曲中最も多い。それは、各地方の虚無僧寺がそれぞれ伝えていることとそれらが混ざってアレンジされたものとかが多数あることが考えられる。
 従って、東北の花巻市にあった虚無僧寺・松巖軒に残された鈴慕が「松巖軒鈴慕」ということです。

 この松巖軒は今はなく、20年前一度花巻へ行った時も街角に小さな碑がひとつ残っているだけだった。

 この曲に出会ったのは、故酒井竹保の稽古場だった。古典本曲を中心に教わっていた中で、この曲に出会った時は、師匠の名人酒井竹保の竹から流れるこの曲にふるえが止まらなかった。それからこの曲に必死に取り組みました。結果1983年にNHK邦楽オーデションに古典本曲「松巌軒鈴慕」にて合格しました。蛇足ですが、20数組の演奏があって、合格は2組でした。

 松巖軒鈴慕は天保の大飢饉に直面した虚無僧が施すすべなく、この曲を吹奏したといわれております。
また、かって吉原の遊廓で虚無僧が流すこの曲を聞くと心中するものが増え、廓内での吹奏が禁止されたという話も残されています。下記で卓道の吹奏の一部をお聞き下さい。

  松巖軒鈴慕の試聴  ←ココをクリック


この曲を7月14日(火)京都のちおん舎の「舞とお話の会」で吹かせて頂きます。

7月14日(火)
京都・舞とお話の会
尺八演奏 「松巖軒鈴慕」福本卓道
源氏舞 「朝顔」 舞:古澤侑峯 音楽:ヤススキー
お話 「着物と文化(仮題)」  葉月笙子
地歌舞 「こすのと」 舞:古澤侑峯 地歌・三絃:水田光世
午後五時開場 六時開演(7時半終演予定)
処:京都・ちおん舎
京都市中京区衣棚通三条上ル突抜町126 電話075-221-7510
前売券=4000円 当日券=5000円 定員70名
京都の町屋です。祇園祭もお楽しみください。
(先着順ですが、ご遠方の方の為に近くの小さなホテルの部屋をいくつかご用意してございます。)
申込先「KON」℡06-6990-5858、FAX06-6990-5857
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by takudoo1021 | 2009-06-18 18:21 | 尺八

明日明暗寺で

 明日は京都の明暗寺で、我が明暗尺八道友会主催の「古典本曲独奏会」が12時からあります。卓道も参加致します。

 卓道は今回は明暗真法流秘曲「行霧海箎」を我が弟子が作ったポン抜きのペラペラ8寸管で吹きます。
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 この曲は約700年前、覚心(法燈国師)の高弟寄竹(明暗寺開祖虚竹禅師)が行脚で、道々戸ゴトに笛を吹いた廻った。そして、伊勢朝熊山の虚空蔵堂に至り、うつらうつらしているときに、夢中に、海上の小舟に独り月明かりを眺めていた。霧がかかりその霧の中から笛の音が聞こえてきた。またこの霧が一箇所に集まり、その中から再び妙音が聞こえてきた。これらの妙音を尺八によって模して二曲にして、師(学心)に聴かせ、名付けてもらう。先にものを”霧海箎”、後者は”虚空”と名付けられた。と「虚鐸伝記国字解」(1789年)にある。

 この辺は虚無僧が「普化宗」として成り立っていく時の宗教的な裏付けが必要となった中での作文的要素が強いんですが、とにかく古典本曲、虚無僧尺八、普化尺八と言われる中で、「霧海箎」は根源的な古い曲であることは確かだと思います。しかもいろんな同名異曲が伝わる中「真法流」のは特に古いものです。

 真法流「霧海箎」は真、行、草があり「真霧海箎」は30分近い大曲です。フレーズは簡単なものですが、それを伝説を踏まえどのような「響き」であったのかとの対面する。非常に集中を要求されます。

 そういう意味では本曲をやってる人たちが(卓道も含め)海童道道曲になびくのがおおいですが、確かにアドリブ(パターン化されてはいるようですが)があり、メロディアスなところもあり好きなんですが、やっぱたまには心して「開宗根元三虚霊明暗的伝秘曲」に挑んでおります。

 もう遅くなったけど、是非明日、明暗寺にお運び下さい。
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by takudoo1021 | 2009-06-13 22:17 | 尺八
 今月の6日(土)箕面のメイプルホールで行われる筈だった「共に生きるコンサート13」が延期になった。原因は例のインフルエンザである。当日決行か延期かの判断の時点では感染が拡がるのか収束するのかが判断しにくい状態で、ほぼ大丈夫ではと思われていたが、ギリギリの時にもし北摂にまた感染者が出た時に、中止となった時、ホールなどへのキャンセル料とかが生じると辛い物がある。最終的には、やはり障害を持った人たちや、お年寄りの参加者が多いことも鑑み延期の判断を実行委員会として苦しい判断しました。

 結果、やっときゃよかったという情況でしたが、やむ終えないことだとは思っています。

 でその「共に生きるコンサート13」は7月12日(日)箕面市の稲スポーツセンターで行うことが決まりました。

 卓道は「Sound Tree」のメンバーとして、唄、ピアノ、バイオリン、ギター、ベース、ドラムと一緒に演奏予定です。また、ソロでは「Forever~蒼い静けさの中で~」を演奏致します。

 また、近づけば詳しくご案内出来ると思います。
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by takudoo1021 | 2009-06-11 17:42 | 尺八
 昨年の11月16日(日)の「源氏舞、京都における終焉の章、「俤」」様子が if @ harukaさんがDigiBookでアップされております。場所は京都の清水寺の奥の院です。

源氏舞:古澤侑峯、尺八演奏:福本卓道、アフリカンハープなど演奏:ヤススキー
のメンバーで奉納したものです。

 残念ながら音は現場の物ではありませんが、雰囲気はきっと伝わる物と思っています。
 当日は清水寺ライトアップの時期で、凄く素敵な空間でした。是非ご覧下さい。卓道も写真でちょろっと登場します。

 下記をクリックして下さい。

       DigiBook
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by takudoo1021 | 2009-06-09 19:28 | 尺八
 ちょっと先ですが、イベントのご案内です。京都のちおん舎という素敵な所で、私は古典本曲「松巖軒鈴慕」を吹かせて頂きます。久々の卓道のパフォーマンスで頑張ります。是非おはこびを!ちおん舎へはリンクで飛べます。

ちおん舎

b0189977_18143854.jpg7月14日(火)
京都・舞とお話の会
尺八演奏 「松巖軒鈴慕」福本卓道
源氏舞 「朝顔」 舞:古澤侑峯 音楽:ヤススキー
お話 「着物と文化(仮題)」  葉月笙子
地歌舞 「こすのと」 舞:古澤侑峯 地歌・三絃:水田光世
午後五時開場 六時開演(7時半終演予定)
処:京都・ちおん舎
京都市中京区衣棚通三条上ル突抜町126 電話075-213-4517
前売券=4000円 当日券=5000円 定員70名
京都の町屋です。祇園祭もお楽しみください。
(先着順ですが、ご遠方の方の為に近くの小さなホテルの部屋をいくつかご用意してございます。)
申込先「KON」℡06-6990-5858、FAX06-6990-5857

写真は舞の古澤侑峯さんです。
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by takudoo1021 | 2009-06-03 18:19 | 尺八
6月14日(日)は我が明暗尺八道友会主催の「古典本曲独奏会」が京都の明暗寺でもたれる。
 明暗寺では久しぶりなんで、やっぱ尺八古典本曲(普化尺八)の中でも
根源的な物を献奏したいと思い「行霧海ジ」を吹奏することに決めた。
明治になって廃仏毀釈があって古い虚無僧尺八の流れが断ち切られたが、
この曲はそれ以前の真法流の古い曲で、根源的な曲である。
 ならばと、まともないわゆる尺八でなく、先週弟子のYさんが作ったと持参した、8寸管で吹いてみよう。真竹の根株を使わず、ぺらぺらの薄い竹で作ったパチ物風だ。ピッチもあやふやだし、甲音のルは出ない。ひっくり返る。でも考えれば江戸の虚無僧尺八が拡がった頃、そないにりっぱな尺八があったとは考えられない。とすれば、当時の音に迫るには、このような、多分今の尺八吹く人からは振り向かれることのない竹で!と。
 まぁいろいろいじくりながら、練習開始。この「尺八」の個性を尋ね、信頼関係を築いていく。すして曲の流れに一音の音色を尋ねる。b0189977_232267.jpg

左が製管師の作ったの。右がぺらぺら。

ばちっとした尺八にくらべ倍音が何というか、周波数的にずれてんじゃねーか?という感じ。だけど面白い。音は柔らか。チャレンジ続けよう。





6月14日(日)PM1:00開演 入場無料
第11回明暗尺八道友会
尺八古典本曲独奏会
場所:虚霊山明暗寺
(京都市東山区本町十五丁目797) TEL 075-561-7889

主催:明暗尺八道友会
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by takudoo1021 | 2009-06-01 21:39 | 尺八