新しい吹き管
2010年 06月 16日
既に、2尺管(筒音C)や2尺3寸管(筒音A)は気に入りよく使っている。
奥の竹は河野玉水作の1尺8寸管と2尺3寸管である。比較のために並べました。
まぁ太いどっしりとした竹で、卓道の吹きりょうのなかでは、一番太く、最初見せられた時から、これを何とかしてくれ!とある程度の仕上がりを楽しみにしていた。最初はイ(ヒ)の甲音、ルの甲音、とそれぞれのピッチの正確さが問題で、Y口さんが必死に問題解決に挑まれていた。といっても地無しの竹なんで、地を盛りつけということも出来ず、管内の抜いた節の残りを削ったりしてとりあえずということで、卓道の手に。
今日、1日かかって、
卓道が仕上げにかかる。
ヤスリとペーパーで
管尻の根株の処を美しく。
口当たりぐわいの調整。
それと微妙なピッチのチューニング
なんとかいけたようです。
あと管内を黒カシューで塗れば完成。
この竹はご覧頂ければ7節です。
尺八は7節でという事なんですが、長管になるとそうも行かず、真ん中の2尺4寸管は8節もあります。べつに何の問題もないし、根株も必ずいるモンでもない。そこがY口さんのこだわりということで、これはその節間の竹を見いだすのに大変な事なんです。
という事で、また明日からしっかりと息をいれ、吹き込んで行きたいと思います。吹き込んで、その竹の性分を解ってやらないと、いい音が出てくれませんから。
そのうちこの竹をライブデビユーさせてやろうと思っています。